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11-06

僕が母の料理のありがたみを知ったのは、
高校2年のときでした。

体質を悪くした母親が、
ひと月入院することになったのです。

母子家庭の我が家では、お母さんは大黒柱。
このままママがいなくなるのではないかと…
とても心細かったのを覚えています。

それまで、
きちんと料理の手伝いをしていなかった僕は、
お母さんの見舞いに行っては
ごはんの炊き方から聞くような日々でした。

最初は母親の見よう見まねで、
朝方食の用意、お弁当作り、夕方飯の用意…
とやっていました。

しかし、授業を終えバイトから帰るとへとへとで、
自炊などとてもできる状態ではなく、7日間と続きませんでした。

それまでの食事は、
ママがオレの健康を気づかい、魚料理などの和食が中心でした。
煮物、ひじき煮、おひたし、切干大根…など
どれも栄養豊富な料理でしたが、
高校生のおれはちょっと物足りなさも感じてもいました。

だから…というか、この時とばかりに
自分の好きなものばかりを食べようと決めたオレは、
6時食をライスから菓子パンに変え、
お弁当はできあいのもの、
23時はインスタント食品やジャンクフードなどにし、
栄養も考えず食べたいものを好きなだけ食べていました。

当然の結果というべきか、
あたくしのからだはそのつけを払うことになりました。

体重は3KGも増え、
肌にはニキビができ、髪もパサついた状態になりました。
しかも、たった一ヶ月の間に2回も風邪をひいてしまい、
入院中のママを不安にさせる程でした。

術後の経過が良かった母は、
退院後家に帰るなり、
栄養たっぷり愛情たっぷりの料理を作ってくれることに…

母親に食べたいものを聞かれ、
和食好きでもなかったわしが真っ先に答えたのは、
「煮物」でした。

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